くろさき茶豆の美味しさのヒミツと隠されたパワー

2016年9月22日

ビールのおつまみの定番といえば、枝豆。これからの季節にピッタリ!一口食べ始めるとなかなか止まりませんね。色鮮やかで美しい緑色は様々な料理にも生かされています。

そんな枝豆ですが、新潟の枝豆と言えば『茶豆』。中でも黒崎茶豆は香りが非常に豊かで特にゆでた時の甘い香りが食欲をそそります。

お中元などの贈答品にも送って喜ばれる品の一つ『茶豆』を、いろいろ調べてみました!

黒崎茶豆
黒崎茶豆

 

くろさき茶豆とは

 昭和初期、小平方地区(現 新潟市西区)の農家の娘が山形県鶴岡市へ嫁ぎ、茶豆の種子を譲り受け、この茶豆の種子は、娘の里帰りとともに同地区に持ち込まれ、気候・土壌に合うよう改良が重ねられた。さらに、昭和 40 年代に入ると農協・生産組合・行政による品種改良や採種事業が進み、各集落へ茶豆の配布が可能となった。当事の黒埼村長は、この茶豆を「くろさき茶豆」と命名し、それが今日のブランド名へと引き継がれている。

茶豆は、えだまめ専用(大豆未成熟品ではなく)として 7 月下旬から 8 月上旬にかけて出荷され、サクッと砕ける歯ごたえとともに、優雅甘味と芳醇な香りが口中に広がり、醸し出される独特の風味は、えだまめの王様とも言われる。栽培が難しい品種であるが、良好な栽培技術で生産されたものは、中生のえだまめでこれほどの味と香りを持つ品種はないと言われ特産品となっている。

出典 https://www.city.niigata.lg.jp/

黒崎茶豆の美味しさのヒミツ

農家
黒埼茶豆は豊かな甘みと芳醇な香りが特徴です。これは8分程度の実入りで収穫するためで、うまみ成分であるアミノ酸が最も充実している実の大きさなのだとか。
また枝豆は鮮度が命のため、気温が上昇する前に収穫することも美味しさの秘訣!農家の方は夜中の1時頃から収穫を始め、8時までに製品化し「朝採り枝豆」として出荷しています。
さらに、おいしさの理由の一つとして黒埼では今も各農家で自家採りした種を使い続けていること。黒埼の土壌や風土が茶豆栽培に適しているというだけでなく、長年かけて食味の良い種子を選別してきた農家の方たちの努力が、いちばんの美味しさのヒミツかもしれません。

 

くろさき茶豆の栄養価について

γ- アミノ酪酸(GABA)

ストレス軽減

γ- アミノ酪酸(GABA:以後ギャバ)には、気持ちを落ち着かせる「抗ストレス作用」があります。現代人にはストレスは避けて通れないものですよね。

ギャバは、脳に存在する抑制系の神経伝達物質として、ストレスを和らげ、興奮した神経を落ち着かせ、リラックス状態をもたらす働きをしています。

ギャバが不足すると、リラックスできずに精神的な緊張感が続いてしまう事になります。

目安として、1回に30mg以上、より機能を実感されたい場合は、50~100mgのギャバを摂取することで、ストレス軽減などの効果が期待できると考えられています。

くろさき茶豆にはギャバが約50mg含まれており、ストレス軽減の効果も十分期待できそうです。

 

葉酸

妊婦

葉酸は「血をつくるビタミン」とも言われる大切な栄養素であり、妊娠中の摂取量は通常の倍とされています。

胎児が先天性の疾病にかかるリスクを下げる効果もあるようです。またビタミンB欠乏による貧血対策にも重要です。

厚生労働省の資料によると妊娠中の葉酸推奨摂取量は1日400μgと案内されています。

くろさき茶豆には320μgと通常の枝豆よりも多く葉酸が含まれており、枝豆の食べやすさもあり気軽に摂取できますね。

 

大豆イソフラボン

女性拍手

大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをすることから注目を集めました。女性のみならずお子さんや男性の健康にも必要な良質のタンパク質ですが、女性には特にうれしい要素が多くあります。

例えば更年期障害による症状軽減や閉経後の骨粗しょう症緩和、乳がんなどの女性特有疾患の発症を抑制する働きがあると言われています。

くろさき茶豆にも大豆イソフラボンが豊富に含まれています。

 

大豆レシチン

女性風になびく

大豆レシチンは、細胞膜を作る重要な成分です。お肌や内臓、脳や神経など、体のあらゆる細胞膜に働きかけ、細胞を正常に保とうとするため、「若返りの栄養素」とも呼ばれています。

また大豆レシチンはリン脂質のため、その特性により血管の内側にこびりついたコレステロールを溶けやすくしたり、細胞内の不要な老廃物を血液中に溶かしたりすることで、血管内を綺麗にするとともに、血行を良くする働きがあります。

このメリットは、病気の予防だけでなく、ダイエットの強い味方にもなります。食べてダイエット、理想的ですね!

 

くろさき茶豆 まとめ

くろさき茶豆は味よし!香りよし!そして栄養価よし!と、まさにえだまめの王様と呼ぶにふさわしい枝豆です。ただ栽培が難しいようで、ちょっとお値段は他の枝豆より高いですね。
7月下旬から8月上旬にかけて出荷の最盛期を向かえます。夏バテ予防に、またお盆の食卓に茶豆を囲んで団欒の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

(2016年7月30日追記)
『ピアBandai』(日本海の穫れたて鮮魚から産直野菜、旬の果実、おいしいお肉に越後の米や名酒まで欲しいものが全部揃うにいがた食市場)で、朝取りしたくろさき茶豆を販売していました。

ピア万代-枝前案内ボード

 

人気で午後にはもうほぼ完売状態です。

ピア万代-枝前人気

 

試食しましたが、やっぱり美味しい。

ピア万代-枝前

一つ買って帰りました♪