スタッドレスタイヤの寿命ってどれくらいなの?

2017年6月18日

雪上では必須のスタッドレスタイヤ。毎年雪が降る前にタイヤ交換されていると思いますが、毎年同じスタッドレスタイヤで大丈夫なのか不安に思ったことはありませんか?スタッドレスタイヤのの寿命はどれ位なのか調べてみました。

走行距離や耐用年数、溝の深さ等から適切な交換時期を解説してみたいと思います。

スタッドレスタイヤの寿命は2つの観点がある

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スタッドレスタイヤの寿命には大きく下の2つ観点があります。どちらか一方でも基準をクリアできないと寿命と判断することができます。

  • 溝の深さ (スタッドレスタイヤとしての機能が確保できるか)
  • 使用年数 (ゴムが劣化して性能が落ちていないか)

この2つの観点のどちらもクリアできると安心してスタッドレスタイヤの性能が確保されると言えます。

それぞれを詳しくみてみましょう。
 

 

スタッドレスタイヤの寿命は溝の深さ

スタッドレスタイヤだけではありませんが、自動車のタイヤの寿命は走行による摩耗により、タイヤがすり減ります。時々、アスファルトに急ブレーキの跡もありますが、走行することで確実にタイヤが摩耗します。

通常、新品のスタッドレスタイヤの溝の深さは約10mm(タイヤのサイズによって多少異なります)。スタッドレスタイヤの溝の深さが50%以下になると、冬用タイヤとして使用できません。つまりは溝の深さ5mmが寿命の目安なんです。

タイヤには「プラットフォーム」という溝の深さを確認できる箇所があります。

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出典 yokohamatire.jp

画像のように新品タイヤは「プラットフォーム」が見えませんが、溝が浅くなってくるとハッキリとわかりますね。
ただ「プラットフォーム」の位置が決まっているので、タイヤの位置を気にしながらだと面倒ですよね。実はもっと簡単な5mmの高さを確認できる方法があります。

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出典 yokohamatire.jp

その方法は100円玉を使って確認します。100円玉のフチから「1」までの長さが約5mmなので、溝に100円玉を差し込んで「1」が見えたら、溝の高さは5mm以下ということになります。

 

どれくらい走行すると5mmくらい減るのかですが、国産スタッドレスタイヤでは一般的に走行距離が15,000Kmくらいが目安ではないでしょうか。スタッドレスタイヤはノーマルタイヤより柔らかいので、摩耗も早いですね。

 

スタッドレスタイヤの寿命は使用年数

自動車のタイヤはゴムで出来ています。もちろんスタッドレスタイヤもそうです。

スタッドレスタイヤは氷上でも滑らないようにするため、氷の面にゴムが食い込むよう非常に柔らかい素材でできています。新品時は最も柔らかい状態ですが、それが時間が経つと次第に固くなっていってしまいます。輪ゴムも新品時はよく伸びますが、月日が経過すると伸びなくなり、切れてしまいますよね。

仮にスタッドレスタイヤに履き替えてほとんど走行しないというシーズンだったとしても、ゴムは経年劣化します。直射日光や雨風による影響も大きいですね。このため3年から5年位でスタッドレスタイヤが持つ本来の性能を発揮できない状態になると言われています。

 

ちょっとショックな話ですが、スタッドレスタイヤを購入したタイミングからが使用年数の開始ではありません。使用年数の開始は製造したタイミングから数えます。もし製造後2年経過した新品タイヤを購入した場合、2年寿命の短いタイヤを買ったと思って下さい。

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じゃあ、どうやって製造年をしるのかというと、実はタイヤには製造年と元旦からの週数が記載されています。画像の例だと2015年の12週目なので、2015年3月中旬に製造されたことになります。スタッドレスタイヤに履き替える前にチェックしておきましょう。

余談ですが、稀に5年以上、中には10年近くずっと同じスタッドレスタイヤを使用しているよ!なんて話される方もいるようですが、これまでは運が良かっただけと考えた方が正しいと思います。

さて冬シーズンが過ぎるとスタッドレスタイヤからノーマルタイヤに交換し、スタッドレスタイヤを保管することになりますが、次のシーズン開始までスタッドレスタイヤの性能を損なわず少しでも良い状態で保管する方法を紹介したいと思います。

保管方法として重要なのは、スタッドレスタイヤの本来の特徴である柔らかいゴムを硬化させない事。そのためには、融雪剤や泥、油脂などタイヤに付着した異物や汚れを綺麗に水洗いし水気を拭き取り、直射日光が当たらない温度変化の少ない通気性の良いところで保管します。

またスタッドレスタイヤとホイールのセットで保管する時はタイヤへの負担を低減するため、空気圧を既定の半分程度に下げ保管する事をおすすめします。走行可能な十分空気が入った状態だとゴムが伸びている状態ですもんね。

 

スタッドレスタイヤの新製品紹介

2つの寿命を確認して、買い替えが必要な方もいらっしゃると思いますので、今年の新商品のスタッドレスタイヤをご紹介いたします。

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まとめ

スタッドレスタイヤの寿命を知るには2つの目安があることをご紹介いたしました。スタッドレスタイヤの「溝の深さ」と「使用年数」です。また、スタッドレスタイヤで雪道や氷上で最大の性能を発揮するよう作られており、そのためタイヤ自体が柔らかい素材です。雪のない道路を走行する場合、タイヤの摩耗を抑えるためにも急発進や急ブレーキを避け、安全なエコドライブを心掛けることでタイヤの寿命を延ばすことが出来ます。